「美しいフォルムの数々を生み出し見せるための新しい光学機械に私が与えた『Kaleidoscope(カレイドスコープ)』という名前は『KALOS(美しい)、EIDOS(形)、SCOPE(見る)』というギリシア語に由来している・・・。」

このような1文から始まるブリュースターの著書「THE KALEIDOSCOPE」は、万華鏡研究の決定版ともいえる本です。

ブリュースターがいかにして万華鏡を発明したかについて語られた「序章 万華鏡の歴史」から、2枚の鏡がシンメトリーな映像を作る仕組みや、目やオブジェクトの位置の変化により生み出される効果などの科学的な検証と解説が何章にもわたって書かれています。

一方、万華鏡の基本的な構造、鏡の角度を変えられるもの、円盤状や帯状のオブジェクトを持つものなどの構造説明など、光学的視点からも解説。
ステレオスコープ・タイプやマイクロスコープ・タイプの万華鏡の構造と映像も説明されています。

また、万華鏡発明以前から存在していた”万華鏡に類似するもの”についても詳細に書かれていました。
さらには、娯楽の道具としての万華鏡の優位性の証明、果ては建築物の装飾品やカーペットのデザインへの万華鏡映像の応用についてまで言及されています。

万華鏡研究の論文が、発明からわずか3年後にブリュースター自身の手で発表されたことからも、万華鏡の光学実験器具としての側面がうかがえます。
19世紀のヨーロッパにおいて万華鏡は最新の光学実験玩具だったのです。

―万華鏡の歴史―

万華鏡の発明者≪デヴィッド・ブリュースター≫

ブリュースターの著書「THE KALEIDOSCOPE」

チャールズ・ブッシュによる第2次万華鏡ブーム

アメリカでの「カレイドスコープ・ルネッサンス」

日本の万華鏡の歴史